2026/08/22 17:45

「CCNPの過去問を解けば、短期間で合格できるのでは」と考える方は少なくありません。結論から言うと、Ciscoが一般公開している本試験の過去問集はありません。ネット上で過去問として販売・共有されるものには、受験者の記憶をもとに再現した問題や、守秘義務に反する可能性のあるdumpが混在します。本記事では、その違いを整理したうえで、公式試験範囲と実務論点から独自に作成した練習問題を掲載します。
- 本記事の問題は、公式範囲と技術仕様を基にした完全オリジナルです。
- 答えの暗記ではなく、誤答理由と確認コマンドまで理解するのが近道です。
先に結論:CCNP対策で使うべきなのは「過去問」ではなく良質な類題
本番問題の丸暗記では、表現や構成が少し変わっただけで解けません。必要なのは、①公式試験範囲に沿っている、②なぜ他の選択肢が誤りか説明できる、③設定とshow出力を読める、という3条件を満たす類題です。以下の問題は添付資料から頻出論点だけを抽出し、シナリオ、IPアドレス、数値、選択肢、解説をすべて新規に設計しています。
CCNP Enterpriseの試験構成を間違えない
CCNP Enterprise認定には、コア試験の350-401 ENCORと、ENARSIなどのコンセントレーション試験の合格が必要です。「CCNP過去問」とひとまとめに検索しても、試験ごとに範囲が異なります。ENCORはアーキテクチャ、仮想化、インフラ、ネットワークアシュアランス、セキュリティ、自動化を広く扱い、ENARSIは高度なルーティングとトラブルシューティングを深く問います。
CCNP 過去問:オリジナル問題
著作権・試験規約への配慮:以下は本番試験問題の転載・復元ではありません。技術論点のみを参考に、構成、固有値、文章、選択肢を新規作成しています。
Q1. OSPFのDR選出
同一ブロードキャストセグメントにR1とR2があります。R1のOSPFインターフェース優先度は50、Router IDは10.255.255.1です。R2の優先度は100、Router IDは10.255.255.2です。両者が同時に選出へ参加した場合、DRになるのはどちらですか。
- A. R1。インターフェースコストが低いから
- B. R1。Router IDが小さいから
- C. R2。OSPFインターフェース優先度が高いから
- D. R2。MACアドレスが大きいから
正解:C
DR/BDR選出では、まずインターフェース優先度を比較し、同値の場合にRouter IDを比較します。コストやMACアドレスは選出基準ではありません。なお、選出は非プリエンプティブです。
Q2. HSRPのデフォルトタイマー
HSRPのデフォルト設定について正しい組み合わせはどれですか。
- A. Hello 1秒、Hold 3秒
- B. Hello 3秒、Hold 10秒
- C. Hello 5秒、Hold 15秒
- D. Hello 10秒、Hold 30秒
正解:B
HSRPのデフォルトはHello 3秒、Hold 10秒です。1秒という説明は誤りです。ミリ秒単位へ変更できる実装もありますが、デフォルト値とは区別します。
Q3. EIGRPのFeasible Successor
現在のSuccessorのFeasible Distanceが2,400です。隣接ルータAのReported Distanceは1,900、隣接ルータBは2,600です。Feasibility Conditionを満たす候補はどれですか。
- A. Aのみ
- B. Bのみ
- C. AとB
- D. どちらも満たさない
正解:A
Feasibility Conditionは、候補隣接ルータのReported Distanceが現在のSuccessorのFeasible Distanceより小さいことです。1,900 < 2,400のAだけが条件を満たします。
Q4. BGPのループ防止
受信したBGP経路のAS_PATHに自AS番号65020が含まれていました。標準動作はどれですか。
- A. LOCAL_PREFを0にして受理する
- B. ループの可能性があるため拒否する
- C. NEXT_HOPを自動修正して受理する
- D. MEDを削除して受理する
正解:B
BGPは通常、AS_PATHに自ASが含まれる経路を拒否してAS間ループを防ぎます。as-overrideやallowas-inなど例外的な設計はありますが、標準動作は拒否です。
Q5. IP SLAの不足設定
ip sla 20でicmp-echoを定義し、track 20 ip sla 20 reachabilityも設定しました。しかし監視が開始されません。追加すべき設定はどれですか。
- A. ip sla schedule 20 life forever start-time now
- B. track 20 delay down 0 up 0
- C. ip route-cache policy
- D. service timestamps debug datetime
正解:A
IP SLA operationは定義しただけでは開始しません。scheduleで開始時刻とlifeを指定します。frequencyは測定間隔の調整に使いますが、開始そのものはscheduleです。
Q6. CoPPの適用場所
ルータ自身へのSSHトラフィックを100 kbpsに制限したい場合、MQCポリシーを適用する適切な場所はどこですか。
- A. WANインターフェースのout方向
- B. control-planeのinput方向
- C. VTY lineのout方向
- D. loopbackインターフェースのinput方向
正解:B
CoPPはルートプロセッサ宛てのトラフィックをcontrol-plane上で分類・制御します。トランジットトラフィックのインターフェースQoSとは目的が異なります。
Q7. RESTCONFの更新
RESTCONFで既存リソースの一部だけを更新したいとき、最も適切なHTTPメソッドはどれですか。
- A. PATCH
- B. TRACE
- C. REMOVE
- D. PULL
正解:A
PATCHはリソースの部分更新に使います。GETは取得、POSTは作成やRPC、PUTは作成または全体置換、DELETEは削除です。REMOVEやPULLはHTTPメソッドではありません。
Q8. DHCPスヌーピング
信頼されていないアクセスポートからDHCP OFFERが届きました。DHCPスヌーピング有効時の基本動作はどれですか。
- A. OFFERを破棄する
- B. OFFERを全VLANへフラッディングする
- C. 送信元MACを静的登録する
- D. STPポートをblockingにする
正解:A
DHCPサーバ側へ接続するポートをtrustedにし、untrustedポートから届くサーバメッセージを破棄することで不正DHCPサーバを抑止します。
Q9. VRF Lite
インターフェースへip vrf forwarding BLUEを設定した直後に起きる代表的な動作はどれですか。
- A. 既存のIPアドレスが削除される
- B. インターフェースが自動でshutdownする
- C. OSPFプロセスが削除される
- D. route-targetが自動生成される
正解:A
VRFをインターフェースへ割り当てると、既存のIPアドレスが削除されるため再設定が必要です。実機演習で確認しておくと、シミュレーション問題で慌てません。
Q10. SNMPv3
認証と暗号化の両方を提供するSNMPv3のセキュリティレベルはどれですか。
- A. noAuthNoPriv
- B. authNoPriv
- C. authPriv
- D. communityPriv
正解:C
authPrivは認証とプライバシー(暗号化)の両方を使用します。authNoPrivは認証のみ、noAuthNoPrivはどちらも使用しません。
この問題を得点へ変える3ステップ
- 1周目:解答を見ずに解き、迷った選択肢にも印を付けます。
- 2周目:正答理由だけでなく、誤答が成立しない理由を説明します。
- 3周目:設定系は検証環境で入力し、showコマンドで状態を確認します。
よくある質問
CCNPは過去問だけで合格できますか?
おすすめしません。出題範囲が広く、シミュレーションでは設定能力も必要です。独自類題、公式範囲の学習、設定演習を組み合わせてください。
無料問題は何周すべきですか?
回数よりも、全選択肢を説明できる状態が基準です。目安として2〜3周し、誤答論点だけ別管理すると効率的です。
本記事の問題は本試験から転載していますか?
いいえ。公開された技術仕様と試験範囲を基に独自作成しています。
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商標について:Cisco、CCNP、ENCOR、ENARSI等は各権利者の商標または登録商標です。本記事はCisco Systems, Inc.の公式教材ではありません。
